室町時代の変化1
中国へは宋代に入ったといわれていたが、唐代の画にスイセンが発見され、スイセンはその頃に中国に来ていたことは明らかとなった。
日本では文書のうえでは室町時代が最初であるが、絵画資料では十二世紀にみられるので、平安時代に渡来していたとも考えられる。
しかしこうした資料による渡来年代推定に問題がないわけでもない。
画家はしばしば外国の画をみて、自分のみたことのない花や動物を画くものである。
げんに竜や虎などを日本の画家は描きつづけてきた。
美術資料はこのような危険をはらむことがある。
おそらくスイセンは、いまは淡路島や北陸の海岸の山に大群落となっているが、室町時代の渡来であろう。
タチアオイも絵画では室町時代であり、文書上にはそれより古いのはない。
しかし室町時代は、中国からの野菜 種だけでなく花卉・花木の導入は、桃山、江戸時代よりはるかにすくなかったようである。