アメリカの経済 5
株価を当期の実現企業収益で割ったPER(株価収益率)の動きをみると、株価の動きから、収益の要因をほぼ取り除いてみることができます。
そのためPERは、
(1)金利
(2)将来にわたる収益ないし配当の期待
(3)第一次接近値では考慮されない期待
・・・によって変動することになります。
そこでさらにPERの動きから金利の要因を除外するため、PERに金利をかけた指標(金利修正済PER)を考えれば、それをPER自体の動きと対比させることによって、PERの変動を、期待要因(上記の(2)(3))
と金利要因とに分解してみることができます。
まずアメリカでは、85年、86年中については、PERが上昇しているのに対して、金利修正済PERは横ばいとなっており、この時期のPERの上昇がほぼ金利の要因によるものであることがわかります。
また、81年から84年にかけての株価の変動は、金利の動きをある程度反映したものであると言うことができます。
しかし、金利修正済PERでも同様の変動がみられることから、この時期の株価の変動は将来についての期待の変化によるところも大きいものと考えられます。