アメリカの経済
アメリカを中心とした最近の世界経済情勢をみると、次のようなことがわかります。
昭和60年代には、主要国間の経常収支不均衡アメリカの財政収支赤字等を背景に、ニューヨーク市場から世界的に波及した株価大幅下落とその後のドル安の進展にみられたように、株式市場、為替市場等の資産市場において不安定性が高まっています。
このような株価、為替レート等の資産価格の大幅な変動はフローの実体経済に対してますます大きな影響を与えるようになってきています。
このことは、資産市場と実体経済の緊密化を踏まえた対応が常に求められていることを意味しています。
今後は、両者の相互関係がますます重要となってくるでしょう。
ここではまず、アメリカを中心とした最近の資産市場の動向を検討し、資産価格の決定要因と変動要因について分析します。
続いて、株価大幅下落と為替レート変動が実体経済にいかなる影響を与えつつあるかについて分析し、最後に、アメリカ経済再生への課題についても考えることとします。